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kintone(キントーン)アプリ開発は難しくない!自社開発と外注のメリット・デメリットを徹底比較

kintoneアプリ 自社内製化VSプロに外注 ノーコードプログラミングで現場の課題を解決!

kintoneを導入したい企業さまがお持ちの「kintoneアプリの開発は外注すべき?自社制作すべき?」の疑問に、これまで数多のお客様のアプリを開発し、また自社のアプリを開発してきたコムデックラボがズバっとお答え!
自社制作と外注のメリット・デメリットに加えて、意外と簡単に作れるkintoneアプリを自社開発するときのポイントをご紹介します!

 kintoneアプリ開発、自社でつくるかプロに外注するか?メリット・デメリットまとめ

kintone(キントーン)を活用して業務改善をしていきたい!と考える企業様が避けては通れない問題が、「kintoneアプリを自社で開発するか、外部の業者に頼むか」の選択。
IT担当やシステム担当のいない企業の場合には、”開発”と聞くだけで「外部に頼ろう!」となってしまうかもしれませんが、kintoneはプログラミング知識が無くても自社に合った業務改善アプリを作ることができます。

何故そんなことができるのか?という点については次の章で解説しますが、そうは言ってもやはりkitnoneアプリ開発の時間を捻出できない作成のための勉強が難しい…等々、kintoneアプリを自社で開発しようとすると、頭を悩ませるポイントがたくさんあります。

そこで、まずは簡単にkintoneアプリを自社で開発する場合とプロに外注する場合、それぞれのメリット・デメリットを纏めました!

自社開発 VS プロに外注
・社員が開発するので、給与以外の費用は発生しない 価格 ・1件あたり5万円~30万円など
・月額定額制の開発プランなども各社あり
・アプリ開発経験が少ないと最初は使い勝手がイマイチなこともあるが、従業員の声を取り入れやすいためすぐに直すことができる 使い勝手 ・プロが開発するため、概ね使いやすさについては担保されているが、アプリを修正してもらうためには担当者を通して連絡が必要
・開発に慣れないうちは、完成までに時間が掛かる(慣れてくれば早くなる )
・実業務の合間に作成するため、作業に時間をさけず中途半端になってしまうこともある
完成までの時間 ・アプリの規模にもよるが、最短1日~2日ほどで完成する
・社員の実業務を圧迫せずに開発を完了することができる
・社内にアプリ開発のノウハウが蓄積されていく
・自分たちの業務を理解している人が作るので、業務にフィットしたアプリが作りやすい
・自分たちでアプリを開発し業務改善する達成感、目的意識が芽生える
その他 ・出来が保証されたアプリが完成する可能性が高い
・「どんなアプリを作ってほしいか」を正確に相手に伝える必要があり、また相手も「どんな業務の流れで使うのか」を理解する必要がある

kintoneアプリを自社開発したほうが良い3つの理由

kintoneアプリを自社で開発する場合、プロに外注する場合、いずれにもメリット・デメリットがありますが、基本的には「kintoneアプリは自社開発」をおすすめしています!
何故kintoneアプリを自社開発するべきなのか、また、何故自社開発「できる」のか?その理由には、以下の3つが挙げられます。

理由① kintoneアプリはプログラミングが知識がなくてもドラッグ&ドロップで作れる!

kintoneは「ノーコード開発」で業務改善アプリを作ることができるツールです。
難しいプログラミング言語の知識がなくても、必要なパーツをドラッグ&ドロップするだけで自分たちの業務に合ったアプリを作ることができる…… これが最大の「アプリ開発が自社でできる・やるべき理由」となります。

ドラッグ&ドロップだけでアプリを作り、修正も同じくドラッグ&ドロップでできるため、「ちょっとここを直したい」という要望にもすぐ対応することができます。

kintoneアプリ作成 ドラッグ&ドロップ

必要なパーツをドラッグアンドドロップで!

理由② kintoneアプリ開発は難しくない!開発方法マニュアルを見たり、アプリストアから近いものを使ってみよう

「ドラッグ&ドロップでkintoneアプリが作れることはわかった、でも本当に仕事に使えるようなアプリを開発するのは難しいんじゃない?」 そう思われた方は、まずはkintone公式のヘルプ(マニュアル)を見てみましょう!
▼アプリをはじめから作成する – kintone ヘルプ

kintoneアプリの開発方法を最初から丁寧に解説しており、この中では様々な企業で使えそうな日報アプリをドラッグ&ドロップで作る様子を見ることができます。
さらに、kintoneには様々な業務に使えるサンプルアプリがたくさん用意されており、そのまま自社で使うことができます!

「アプリストア」というページで「総務」「営業」といった業務ごとにおすすめのアプリ、「製造業」「介護業」「建築業」のような業種ごとにおすすめのアプリ等、すぐに使えるアプリが数多くあるので、まずはこの中から使いたいものを探してみるというのもひとつの方法です。
ストアという名前がついていますが、サンプルアプリはすべて無料です。
サンプルアプリの一部を自社に合わせて修正することもできるので、まずはそこからkintoneアプリ開発を始めてみるのもいいでしょう。

kintoneアプリストア

理由③ 現場の課題は現場の人間が知っている……自分で作れば課題にジャストフィット!

ここまで、kintoneアプリを自社で開発「できる」理由をお伝えしてきましたが、ここで一度原点に立ち返って考えてみましょう。

まず、何故kintoneアプリを作りたいのでしょうか?
kintoneアプリを開発するのは、そのアプリで解決したい「業務上の課題」があるからです。

では、その業務上の課題に一番詳しいのは、一番困っているのは誰でしょうか?
答えは、外注の業者ではなく、現場の社員さん自身です。

アプリ開発をプロに外注しようとすると、「どんな課題があって」「だからそれを解決するこんなアプリを作ってほしい」という要望を伝える必要があります。
どんなアプリが欲しいか明確にイメージできている場合は難しくありませんが、「どんなアプリなら課題を解決できるのか」が不透明な状態では、要望を伝えることも難しくなります。
だからこそ、どれだけ「問題」や「要求」を細かく伝えてアプリを作ってもらったとしても、やはり実際の業務を知り尽くした皆さんが作ったアプリの方が業務上の課題にマッチしたアプリになり得るのです。

現場の社員がkintoneアプリをチェック

kintoneアプリを自社開発するときのポイント

kintoneアプリを自社で開発することにより、自社の業務と課題に合ったアプリを作ることができます。
そして、自社の業務に合った使いやすいアプリであれば、作ったアプリが社内に浸透して「使い続けてもらえるアプリ」となるのです。

この章では、「使い続けてもらえるアプリ」になるための、アプリ開発を進めるときのポイントを初級編・中級編・上級編に分けてご紹介します!

kintoneアプリ開発のポイント初級編

・皆が使うアプリからシンプルに作って、とにかく使ってもらう
まずはドラッグ&ドロップだけでシンプルなアプリを作ってみましょう!
作る方も初めてなら、使う方も初めてです。
いきなりkintoneにたくさん入力項目があっても、使いにくさを感じたら次第に使われなくなってしまいます。

そこで、最初は入力項目をできるだけ少なくした「休暇申請」や「日報」等、全員が使うものからアプリ化し、どんどん使ってもらいましょう!
▼kintone対面開発初回打合せ大公開!全社員がkintoneを活用するための極意編

・「完成してから使う」のではなく、「使いながら修正する」
最初から完璧なアプリを作るのではなく、最初はとにかくシンプルなアプリで問題ありません。
「完成してから皆に使ってもらおう」と思うと、あれもこれも、と追加したい要素がどんどん増えてしまい、開発に時間がかかってしまいます。

ドラッグ&ドロップで簡単にアプリを修正できるのがkintoneの魅力なので、まずは簡単なアプリから使い始めてもらい、意見を取り入れながら修正していきましょう!

kintoneアプリ開発のポイント中級編

・業務の基本となるアプリを作る
「全員が必ず使うアプリ」の次は、是非「自社の業務の基幹となるアプリ」を作ってみてください。
自社の業務の基幹とは、例えば顧客管理や案件管理等、仕事の中心、軸となる情報です。

今エクセルや紙で管理しているものを、まずは置き換える……そんなイメージで、必要な情報をアプリ化してみてください。
顧客情報や案件情報は、CSV取り込みで一気に登録がおすすめです。
  ▼kintone対面開発初回打合せ大公開~アプリ育成編

・将来のために……アプリに少し工夫を加えて、使いやすくする
「使い続けてもらえる」アプリとなるためには、使い勝手が重要です。
また、kintone活用が広がるにつれてアプリも増えていくでしょう。

そんな時、最初のアプリのデータの持ち方を工夫するだけで、将来そのアプリのデータを活用して更なるアプリを作る際各段に便利になります!

その他にも、kintoneアプリ開発をはじめるときに是非確認いただきたい7つのポイントを以下の動画や記事でご紹介していますので是非ご覧ください。

▼kintoneを導入する時に押さえておきたい7つのポイント~導入編~

kintoneアプリ開発のポイント上級編

・プラグインを使ってもっと便利に!無料でも使えます
kintoneを使っていくうちに、どうしても標準機能では手が届かない……!そんな部分が多く出てきます。

そんな時強味方になってくれるのは、kintoneに便利な機能をプラスしてくれるプラグイン。
様々な用途に合わせたプラグインの多くが無料で公開されており、入れるだけで格段に使い勝手が向上します。

コムデックラボでもいくつかプラグインをご紹介していますので、目的に合ったプラグインを見つけてみてください。
▼kintoneルックアップ機能をフル活用!文字結合プラグイン・アプリ間レコード更新プラグインの使い方
▼総務だってkintoneアプリ作れます!一覧レコード集計/コピープラグイン活用で毎月タスク管理
▼無料で使える!kintoneカレンダーPlusプラグインの使い方
▼無料で使えるkintoneプラグイン!効率化を実現するおすすめ10選

kintoneアプリを開発する際の注意点

kintoneを利用すれば、専門知識がなくてもノーコードでアプリ開発が可能です。
しかし、kintoneをはじめとするノーコードツールの導入や、それによるアプリ開発を行う場合、いくつか注意点があります。

例えば、複雑なシステムはノーコードでは対応しきれなくなる場合があります。
アプリ間の連携や販売管理のような機能会計のような専門的な機能は構築するのが難しく、場合によってはプラグインやプログラミングが必要になります。
そのため、実現したいシステムの内容次第ではプログラミングなどの知識が必要になる点は注意が必要です。

また、プログラミングを使って複雑なシステムを構築しても、kintoneの制約上使い勝手が悪くなってしまう可能性もあります。
なんでもkintoneで実現できるわけではなく、場合によっては専門のソフトに任せた方がいいこともあるという点を留意しましょう。

一方、kintoneは集計や分析と言ったことは得意なので、専門のソフトから連携したデータをkintone内で可視化するのはおすすめです。

また、導入時の社内浸透も注意すべきポイントです。

これはkintoneに関わらずですが、新システムの導入では、現場への周知やマニュアル作成が欠かせません。
業務に浸透すれば効率化が見込めるkintoneアプリですが、やはり最初は現場の抵抗があることを念頭に置いておきましょう。

「操作方法を網羅したマニュアルを作成する」「担当者の使いやすさを意識して、最初は入力が簡単なアプリを開発する」といった工夫をすることで、導入時の抵抗を減らすことができます。

でもやっぱり難しそう…そんな時は「一緒に作る」プロに頼もう!気になる費用はどれくらい?アプリの作成例は?

そうはいってもアプリ開発なんてやったことはないし、やっぱり難しいのでは?と思われるかもしれません。
また、忙しくてどうしてもアプリ開発の時間が取れない…とお悩みの方もいるかもしれません。

そんな時には、プロに外注するのも一つの方法です。
ただし!すべてを外部業者に投げてお願いしてしまうのはおすすめしません。

何故なら、前にも書いたとおり「実際の問題・課題を知っている」のが現場で働く従業員の皆さんである以上、アプリ開発のすべてを外注してしまうと、アプリの使い勝手が思ったものと変わってしまうことが多々あります。
せっかく作っても使いにくければ業務効率は上がりませんし、アプリの内容を修正したいとき、すべてを外注してしまうと軽微な修正すら外注に頼まなくてはいけなくなってしまい、使いにくいまま使い続けて次第に使われないアプリとなってしまうという悪循環が起きてしまいかねません。

そこで、アプリ開発をプロに外注する時は、 『kintoneアプリの自社開発を支援してくれるプロ=一緒にkintoneアプリ開発をしてくれるプロ』 に頼んでみましょう。
なお、コムデックでも月次のお打ち合わせや勉強会などを通じて、 企業内におけるkintone開発の定着をお手伝いする「kintone対面開発サービス(開発支援・構築支援)」を提供しています。

対面開発では、実際にコムデック社員がお客様企業のIT担当者となって社内の課題を一緒に考え、一緒に業務課題を解決するためのアプリを作っていきます。
どんなアプリをつくっているのかが気になる方は、是非コムデックラボのkintone導入事例記事をご覧ください!
様々なアプリの作成例をご紹介しています。
▼kintoneで製造業の工程管理を実現!対面開発初回打ち合わせの様子を大公開します!

プロに外注する場合の費用はどれくらい?アプリの作成例は?

アプリ開発をプロに外注するとなると、気になるのは費用です。
「アプリ開発のみ」を外注するのであれば、ほしいアプリの機能によって金額は様々です。
簡単なものであれば5万円~依頼をすることもできますが、基幹システムに代わるようなkintoneアプリが欲しい場合には、100万円近くかかる場合もあります。

一方、前述のような「一緒にアプリ開発を行う」外注の場合には、「アプリ」に対して費用が発生するのではなく、「支援の回数や時間」に対して費用設定されていることがほとんどです。
コムデックの対面開発のように毎月定額で年間を通じての支援を行ったり、打ち合わせ回数に応じて金額が決まるなど、各社で特色のある費用設定となっています。
(コムデックのkintone対面開発費用については、弊社サービスページをご確認ください:https://www.comdec.jp/product/kintone_facetofacedevelopment/)

kintone対面開発

コムデック「kintone対面開発」の様子

kintoneのアプリ開発をプロに頼むべきケースとは?

複雑でないシステムであれば自社で開発することも十分可能ですが、アプリ開発をプロに頼むべきケースもあります。

例えば、「基幹システムをkintoneに置き換えたい」または「基幹システムとkintoneを連携させたい」というケースです。

kintoneの標準機能は、大量のデータの取り扱いやアプリ間での連携が不得意です。
そのため基幹システムを置き換えたいケース基幹システムをkintoneと連携させてkintoneで分析を行いたい場合は、複雑なシステム開発やプラグインの導入が必要になるケースが少なくありません。

専門知識のない担当者が複雑なシステム開発やプラグインの導入などのアプリを開発するのは難易度が高いため、基幹システムの置き換えや連携はプロに頼むのがおすすめです。

また、原価管理をkintoneで行いたいケースもプロに頼むのがおすすめです。

原価管理は項目が多く、様々なアプリを連携してシステムを組むことになります。
そのため、こちらも同様にプラグインを用いるなど、システムが複雑になることが多いため、自社で開発するのは難易度が高いでしょう。

コムデックでは「krewDashboard(クルーダッシュボード)」「krewData(クルーデータ)」
といったプラグインを用いて原価管理システムを構築することが多くなっています。

「krewDashboard」は、kintone内のデータを標準機能よりはるかに扱いやすい表やグラフとして表示するプラグインです。
絞り込みもワンクリックでできるため、「商品ごと」「現場ごと」「担当者ごと」といったように複数の切り口でデータを見たい場合におすすめです。

一方の「krewData」は、本来複数アプリ間の連携ができないkintoneで、アプリ間の連携を可能にするプラグインです。

kintoneで原価管理を行うためにはこれらのプラグインが必要となりますので、プログラミングまではいらないものの、プラグインを設定できるだけの知識が必要になります。

このような理由から、基幹システムとの連携や原価管理システムをkintoneに置き換える場合はプロに頼むことをお勧めします。

基本は自社開発がおすすめ!様々な事例を自社のkintoneに取り入れよう

さて、ここまでkintoneアプリは自社開発すべきか、それともプロに外注すべきか?という点についてお話してきました。 今回の記事の内容をまとめると以下の通りです。

  • kintoneアプリ開発、自社開発VSプロに外注なら自社開発がおすすめ!
  • kintoneアプリはプログラミングができなくても自分でも作れるようになっている!
  • 自分たちで作った方が業務にフィット、改善・利用もしやすい!
  • 困ったときは、kintoneや、自社制作を支援してくれるプロの外注に協力してもらおう!
  • 他社のkintone開発事例を見て、良いところを自社のkintoneに取り入れよう!

是非御社でも、kintoneを活用して業務改善をしてみてください!

この記事を書いた人

生田 智之

『DXの第一想起者』

日本人の心のふるさとである”三重県伊勢市”を拠点に、中小企業のDX化を支援しています。 kintoneをはじめとする、各社に合ったクラウドサービスの提案から導入、伴走まで一貫したサービスを得意としています。 また、youtubeではkintoneのノウハウを大公開する「kintone芸人」として活動しています。 「DX化したいけど具体的なイメージができない」「こうなりたい!はあるけど手段がわからない」…等の想いをお持ちの企業様、是非一度ご相談ください!

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