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IT活用戦略セミナー2019 DAY1 第一講座レポート|ソピア社会保険労務士事務所 社会保険労務士・中小企業診断士 五味田 匡功 様

2019/6/18~6/19 三重県営サンアリーナにて開催した「IT活用戦略セミナー「働き方改革にDX(デジタル・トランスフォーメーション)」の各講演を詳細にお伝えします!

第一講座「働き方改革で倒産しないための3つのルール」 ソピア社会保険労務士事務所 社会保険労務士・中小企業診断士 五味田 匡功 様

五味田様は社労士事務所経営のほか、「ホワイト財団」の運営にも携わられています。
財団ではホワイト企業の認定サービスを行っており、世の中に残ってほしい良い企業である証明として「ホワイト企業認定」を行っています。
ホワイト認定を受けた企業は、求人応募件数アップ(2~3倍)に繋がるなど、認定後の効果も好評であり、民間の認定サービスの中では最も知名度が高い(シェアNo.1)ものとなっている、と五味田様。

本日紹介いただく働き方改革で倒産しないためのルール1つめは「法的な制約強化に備えて労働時間を短くする」です。

「実は過去に似たようなことがありました」と「大規模小売店舗立地法(大店法)」を例に挙げ、「(今回の法的な制約強化は)ある一定の生産性を保てない企業はつぶれてもよい、つぶれた会社で働いていた人は、生産性の高い会社に行けばよい」と国は思っている、と五味田様。

国が企業に生産性向上を迫る理由は「人口減」であり、「少ない人口で高い生産性を出すこと」が課題となっています。

働き方改革関連法案で中小企業が対応しなければならない点を紹介。
なかでも「労働時間把握の義務付け」が大きいそう。

現在労働者に普及しているアプリを紹介し、「未払残業を従業員が個人で記録し、弁護士を通じて請求依頼を出される可能性がある」と警鐘を鳴らします。

「労働時間把握」については、働き方改革関連法案施行前後での大きな違いがあると五味田様。
というのも、これまでは「労働時間把握はしなくてもよかった」。労働基準監督署へ提出を求められる資料は「労働者名簿」「賃金台帳」「出勤簿」であり、何時から何時まで働いているという時間の管理は不要でした。
働き方改革関連法案施行後は、勤怠管理をしていない企業は反論の余地がなくなってしまうそう。

さらに、労働力単価の上昇も相まって、企業は生産性を向上させないと生き残れない状況にある、と五味田様。
これをピンチととらえるか、ビジネスチャンスととらえるかがポイントであり…

賃貸住宅のフランチャイザー企業を事例として挙げていただきました。

当初は仕入れ~事務処理まですべて、営業が行っていたそうです。しかし営業の不得意分野である事務処理などがどんどん後回しにされているような状況でした。そこで、営業が自身の得意分野を担い、事務作業は別途得意な方へ割り振った結果…

業務時間削減に加え、売り上げが昨対比175%アップしたそうです。
この事例から、「得意なことは得意な人に任せる」「苦手な仕事は切り離してあげる」という、 簡単に生産性を向上させる方法を紹介していただきました。

続いてのルールは「魅力的な労働環境にする」ということ。

五味田様は参加者に2つの質問を投げかけます。
1つめは「どうして募集しても良い人材の応募がないのか?」
そして2つめは「どうして良い人材が定着しないのか?」
その問いに対する答えとして、

3つの理由を挙げています。
たとえ話として条件の異なる2つのコンビニ店舗を比較しながら説明していただきました。

お店の営業形態が2種類あるとして、労働環境がどうなっているのか?という視点で見てみると…

時給に割り戻した際、圧倒的に24分営業のコンビニのほうが魅力的に映りますよね、と五味田様。
人を集めるためには、他社と比べて労働条件を良くしていくということが重要だそう。

労働環境改善のアイデアとしてテレワークや在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務がある、家族の事情(育児・介護・転勤)に合わせて、環境を整えていくことで人材を確保できる、と五味田様。

具体的な事例としてメーカー企業の例を挙げていただきました。
・メンタルヘルスマネジメント検定を社員に受けさせ、自分自身のメンタルヘルスを上手くマネジメントする方法を身に着けてもらう
・社内講師を募って研修をする
・困りごとなどを自由に貼りだせる掲示板
結果業績も伸びたそうです。

3つめのルールは「出来ない理由を排除して、具体的に考える」ということ。

出来ることから早く取り組んでいきましょう、と五味田様。
これまでかかわってきた顧問先での経験から、「マニュアル化しよう」「業務管理しよう」と意気込んでもなかなかうまくいかないことが多いと話されていました。

取組みやすい例を挙げていただきました。

今後持っておいたほうが良い考え方についても触れていただきました。

社労士のような専門職であっても、若手は遅くまで残って先輩社員の働き方を見て学び職能を積んでいく…というのではなく、経験を積んだほうが良い部分と、そうでない部分を切り分けて伝えていくことが必要になってきました、と五味田様。
「長い時間働いたほうが勝つのは当たり前ですが、これからは短い時間働いていかに勝つかを考えなければならないです」と五味田様は投げかけます。

五味田様、講演のご登壇、有難うございました!!

参加者感想

・近い将来に直面する問題と具体的にするべきことが再認識できた。色々と不安は多いが、生産性の高い会社、変化に対応できる会社になることを見据えつつ、出来ることから取り組んでいきたい。

・業務の切り離しは人数が少ない中では難しいが、「集中タイム」や「即レスしない」という点はすぐにでも始められる内容だったため、いかしてみようと思う。

・労働環境をよくすることが、将来のためになると感じた。

・テレワークを実践してみようと思った。ホワイト企業のことについて調べてみようと思った。

・ホワイト企業をめざしていく。5年以内。

・会社にとって厳しい時代が到来し、働き方改革法案により国の強い考えをひしひしと感じている今、何か一つからでもスタートする重要性と情報を収集する大切さを感じました。苦手なクラウドを導入していく必然性。

・若手社員の離職が問題視されている状況であり、とても参考になった。長所を伸ばすことも効率改善。

・魅力的な労働環境にする。正にその通り!!と思いました。やはり労働条件や環境が大切だと思います。弊社の中である程度整っている部署とそうでない部署、人材の善し悪しは明らかですし、働いているスタッフの満足度もそれに比例してくると思います。なるべく早く進んでいない部署は環境を整えていかないといけないと思います。


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